なみのそば

シンプルに生きたい記録として

数字に振り回されずに生きる

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□結婚歴はその人の価値ではない

 

職場で、誰かの評価をするときに
「あの人は独身だから」「あの人離婚しているから」と
結婚しているか否かを評価基準に話す人がいます。
たいてい結婚していない人に対する評価が悪いのですが
そういう話をしている当のご本人がいわゆる「バツイチ」なのです。
つまり人の話をしているようで、そのたびに自虐をしているということになります。

 

□結婚している人は別にえらくなんかない

 

私は既婚者ですが、
結婚しているから自分がなにか優れているということはありません。
人と婚姻状態にあるという書類上の法的な事実と
同居生活をしているという生活があるだけです。
結婚は、相手が自分に対して、ともに暮らす・ともに人生を歩むのに都合がいいか否かを判断してするもの、
相手と自分の一対一の相互の利害の一致であって、
自分の絶対的な評価ではないのです。
私は、利害関係が一致する人と現在婚姻状態にある、というだけです。

だから、利害関係が一致しないことがわかったら、やめればいいじゃないですか。
ビジネスの場でだって、契約を打ち切るということもある。
合わなかったらしょうがない。
子供がいるから、とかいろいろ理由があってかんたんに判断できないのも
わかりますが…
ただ、私は実際、両親が私の子供時代は関係が良くなくて、
喧嘩しているのをみるたびに、離婚したらいいのにと思っていました。
世間が結婚というものに夢を見すぎ、重きを置きすぎではないか?と常々思います。

社会的にいえば、結婚して家庭があってというほうが、経済成長の観点からは推奨されるでしょうけど、
だからといって、結婚していない個人を攻撃する正当な理由ではありません。

結婚してないとか離婚歴があるとか、そういうことを
悪く評価するのをやめませんか。

独身の方、あるいは離婚を経験された方、
自分を卑下しないでください。
それはあなたの価値そのものではありません。
結婚したとかしてないとか、そういう数字であなた個人の価値を測ることはできません。

 

 

□女性は年齢を重ねることで価値が下がるのか

 

男性は若い女性が好き…というのは通説ですが

「30歳過ぎたら人生終わり」とナンパ男に言われた話 - あなたの名前を呼んでいいかな

こういう男性がいると考えるとため息がでます…。
それは女性自身にも植え付けられていて、私の母くらいの年代の女性が「私30だから~」なんてたびたび冗談を言うのに違和感を感じます。
冗談は冗談でしょうけれど、とはいえ「若いことへの価値」「加齢というハンデ」という意識を感じてしまうからでしょうか。

 

□若いことは素晴らしいとは思うけれど

 

若いということは、可能性があるということです。
それは自分より年若い子が、いろんな人生の可能性に満ちているという点で
微笑ましく、また羨ましくもあり、というのはあります。
けれど、25過ぎたらおばさんで女として価値がない とか
そういう消費期限のような物言いをされるいわれはありません。

男性は女性への価値観として、より若いということを重視する(主に生殖活動的な意味で)
これは通説ですけれど、
それって、人間としてあまりに浅薄すぎませんか…。
そんなあさはかな男性に好かれて嬉しいですか。
あなたの今まで歩んできた時間や、それによって学んだこと、
生きてきた身体を慈しんでくれるような、
そんなコミュニケーション、愛情こそ、欲しくないですか。

 

□数字に振り回されるのはやめませんか

 

結婚歴とか、年齢とか、そういう数字で自分の価値を測るのは、やめませんか。
数字に惑わされて、自分を卑下するのをやめませんか。
自虐の言葉は、それによって、自分自身の価値を決めてしまいます。
自他の自分に対する価値を下げます。

 

数字は、数字です。

物事のひとつの側面であり、それが全てではありません。
例えば…体重50kgでも、筋肉質の引き締まった50kgと、筋肉の少ない脂肪と骨の50kgは、見映えがまったく違います。
50kgというのは客観的な事実ですが、それが全てではありません。

年齢が50歳だとして、それはひとつの事実ですが、
ではその年齢を重ねるにあたって
いかなる経験をして自らを磨いてきたのか否か。あるいは磨こうと努めているのか。
それが、その人自身の価値を決めると思います。