おもしろき こともなきよを おもしろく
幕末の志士、高杉晋作の有名な句です。
生きるということは、
いかに世界を面白がって生きられるかに尽きるな、と改めて思います。
□ 絶対に満たしてくれるものなんてない
一時期、何にも興味を持てない、喜びを感じられない時期がありました。
出かけても、買い物しても、美味しいと評判のお店で食事しても、何も感じられない。
世の中の何にも関心を持てなくて、生きることそのものに価値を見出せない、
生きててもしょうがない、くらいに感じていました。
そこから立ち直れたのは、
「世の中に絶対的に自分を楽しませ満たすものはない」という諦めと
逆に「世の中の全てのものを面白がってみよう」という意欲でした。
「恋人」も「お金」も「結婚」も「出産」も「出世」も「早期退職」も「ディズニーランド」も「ハワイ」も、それ自体は何も楽しくない。
「それが素晴らしいものだ」と自分が思っているからこそはじめて価値を見出せるもの。
自分が満たされるということを自分に対して許さない限り、何にも満たされるはずはない。
□課題はゲーム
逆に、一見面白くもない作業、うんざりする人間関係、
そういうものを、ゲームのクエストをクリアするみたいに考えてみる。
いっそ人生は体感ゲーム、くらいに思ったほうが、絶対に「楽しい」。
私は現在事務職なので、仕事それ自体は、一般的に言えばちっとも面白くないと思います。
けれど、抱える問題とか危機的状況をいかに私は乗り越えるか?!とゲーム感覚で深刻に悩まず、
クエストをクリアするための策を、と考えると、その状況に飲み込まれないし、
ロールプレイングゲームのようでなんだか楽しくなってきます。
家事だって毎日毎日同じ作業でうんざりしますけど、これをいかに早く!とかどのように完璧に!とか
ちょっと面白がってみると、多少は苦痛もやわらぐようです。
□人生なんて楽しき「わたしゲーム」
箸が転げても可笑しい、そんな人間でありたい。上機嫌は尊いこと、朗らかな人は周りも癒すし自分も楽しい。
私は物事を深刻に考えすぎるし、慎重すぎるのでもっと、気楽にフットワーク軽く、朗らかに、
「わたしゲーム」くらいに思って世の中を楽しんで慈しんで生きたいと思います。