憧れのサンタ・マリア・ノヴェッラのオーデコロン
先日旅行先で時間ができたので、
憧れのサンタマリアノヴェッラのお店に行って参りました。
□サンタ・マリア・ノヴェッラとは
本店はフィレンツェにある世界最古の薬局で、最高品質で天然栽培の草木や油脂を使用した製品、具体的には石鹸やボディケア、アロマなどを取り扱っています。
その中で、最も有名なのは香水だと思います。
私が知るきっかけになったのは服部みれいさんのブログのコラム。
私の身の回りには香水をまとう女性はあまりおらず、
またサンタマリアノヴェッラは私が普段手に取るものよりは高価ですし
みれいさんが使っているということも含めて、憧れの存在でした。
□私の香りを見つけたい
イタリアのお店を移してきたような内装にどきどきしながら、足を踏み入れました。
店員さんはすごく落ち着いた接客。
オーデコロンが欲しいのですが、と声をかけると好みをたずねられたので
「甘すぎない、夏につける爽やかもあるもの」をお願いしました。
夏=柑橘系だけでは選択肢が狭まってしまうので、それ以外もいろいろ出して頂きました。
以下は試して印象に残っている香りです。
- サンタマリアノヴェッラ(王妃の水)
香水の知識や表現力がなくてうまく説明できませんが…
質の高い、合成的な香料でなく、"香水" という感じ。
巷の香水専門店でよくおいているような香りとは趣の違う、
またオーガニックとも違う、薬草のような。
伝統的な香水とは本来こういう香りなのでしょうけれど、
安価で手軽な大衆向けのパフュームしか知らないので、逆に新鮮でした。
昔、私が大好きだった伯母が持っていた、
シャネルの5番、こっそり香りを試したときに感じたような、高級な気持ちになる香りでした。(5番に似ているというのではなく、心持ちが、という意味で…)
基本はシトラス系だけれどスパイシーさもあるので、男性も使用できそうです。
ラストノートはウッディさ…というのか、深い感じが残ります。
「王妃の水」と呼ばれ、カトリーヌ・ド・メディシス(フィレンツェといえばメディチ家ですね)のために作られた香水とのこと。
凛々しい女性の香りという感じがします。
けれどそこはやはり、量販店にあるような柑橘系のそれより、香りが深いです。
サンタマリアノヴェッラはラストノートが甘さやウッディさを感じましたが、
こちらは柑橘の香りが残ります。
- オレンジフラワー
- エバ
みれいさんが愛用してると読んで。
甘さの中にスモーキーな苦さ。大人の甘さでした。
これもいいな、と選ぶ段階でかなり迷いました。
□選んだのは
悩みに悩んで悩んで悩やんで…
サンタマリアノヴェッラに決めました。
職場でも問題ないレベルでつけたいと思ったので落ち着いた香りなのと、
最初に香りを試したときに、はっとした印象。
目が覚めるような、頭がすっとさえるような。
きつくはないのです。けれど、つけると背筋がすっと伸びるような気持ち。
かつ女性らしさもある香りだと思います。
まさに王妃の香り。
□この香りがふさわしい女性になりたい
背伸びの買い物だとは思います。
今の自分の年齢的には、もう少し甘めや柑橘系でも、良かったのかも。
でも、これが似合う女性になりたいんです。
この香りが私の香り といえる女性になりたい。
背伸びするための、私の目標の香り。
それが今の私のサンタ・マリア・ノヴェッラです。
♪Por una Cabeza Carlos Gardel #nowplaying
映画『セント・オブ・ウーマン』の名シーン、タンゴで踊る曲。
アル・パチーノの役が盲目なのですが嗅覚が鋭くて、
随所のシーンで女性の香水を言い当てます。
最後の女性教師との会話が印象的で、希望があって好きです。